Q:コンベアの中間で、調整作業を請負う場合、独立性の問題をどのように考えたら
良いのでしょうか。
A:
コンベアの中間で、請負業務を行うことは可能ですが、次の条件を考慮して下さい。1)請負部分の作業全般について、請負事業主が指揮命令を行う体制が確立している。
2)請負事業主が自ら作業遂行の速度、作業の割り付け、順番、労働者数等を決定して
いる。
3)前工程からの受け入れ数量、完成数量、未完成数量等が、判別できる状態になって
いる。
1) 請負作業に使用する設備・機械が請負事業主で準備されているか、または発注者か
ら賃借して双務契約が締結されている。
工場の中間ラインを受け負っている場合、一定期間において処理すべき業務の内容や量が決まっておらず、他の中間ラインの影響によって、請負事業主が作業する中間ラインの開始時間と終了時間が実質的に定まってしまう場合など、請負事業主が自ら業務の遂行に関する指示その他の管理を行っているとはみなせないときは、偽装請負と判断されることになりますので注意して下さい。
*本件については、「告示第37号に関する疑義応答集」(厚生労働省通達:平成21年
3月31日)(項目6.中間ラインで作業する場合の取扱い)(項目5.発注者の労働者と請負労働者の混在)を参照して下さい。