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代表取締役社長 平山 善一

2023年6月期の業績

全事業セグメントにおいて増収増益を確保

国内経済は、原材料コストの増加が景況感を下押ししたものの、コロナ禍の影響緩和により改善傾向が続いています。また、有効求人倍率も回復基調が顕著で、特にサービス業において求人が活発になっています。
このような環境の下、平山グループは、自動車関連分野において前期に続き部品供給制約によるサプライチェーンの混乱により一部生産が先送りされたものの、コロナ禍後の生産回復需要を取り込んだことから、インソーシング・派遣事業を中心に全事業セグメントにおいて増収増益を確保しました。利益面では、請負現場での現場改善および受注単価の高い案件獲得や単価改定が奏功したこと、販売費及び一般管理費においてRPAを活用した効果などもあり、前期を上回る結果を出すことができました。
この結果、当期の業績は、売上高316億74百万円(前期比13.2%増)、営業利益8億93百万円(前期比29.1%増)、経常利益は助成金収入8百万円、為替差益28百万円などを計上したことから9億48百万円(前期比22.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は減損損失3百万円および法人税等3億89百万円などを計上した結果、5億49百万円(前期比34.1%増)となりました。

2024年6月期の見通し

積極的な人材採用とハイエンド技能人材の育成を強化

国際通貨基金(IMF)は、2023年7月25日に改定した世界経済見通しで2023年日本の経済成長率の見通しを1.4%(前回4月発表時1.3%)、世界全体の経済成長率の見通しを3.0%(前回4月発表時2.8%)と上方修正しています。日本政府が発表した7月の月例経済報告では、景気総括判断を「緩やかに回復している」としています。
このような環境の下、平山グループの今後の見通しについては、国内生産の回復による受注が堅調なこと、これに対する新卒の配属が順調に進み生産に寄与していることから、確実な進展を見込んでいます。さらには、引き続き積極的な人材採用を進めるとともに、特殊技能工である設備保全士や溶接技能者などの教育・育成により、ハイエンドスキル現場技能工の増員を進めていきます。
以上を踏まえ、2024年6月期の連結業績予想は、2023年7月18日グループに加わった平山GL社(旧ブリヂストングリーンランドスケープ社)を含め、売上高343億円(前期比8.3%増)、営業利益12億円(前期比34.3%増)、経常利益11億90百万円(前期比25.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7億円(前期比27.5%増)を見込んでいます。

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