
2025年6月期の業績
インソーシング・派遣事業が業績を牽引し増収増益を確保
国内経済は、米国の関税措置に伴う不確実性が業況の下押し要因となる一方、価格転嫁の進展による好調な企業収益が全体を押し上げました。また、人手不足の状況は変わらないなか、長引くインフレの影響で新たな収入源を求める人が増えております。
このような環境下において、平山グループは、タイでの生産が停滞する一方、国内の生産回復需要を取り込み、前期比で増収増益を確保しました。インソーシング・派遣事業が業績を牽引し、新規・既存顧客からの受注が増加するとともに、前期に連結子会社化した株式会社平山GL(旧ブリヂストングリーンランドスケープ株式会社)において、前期に要したグループ化に伴う諸費用がなくなったこと、平山グループが得意とする現場改善により生産効率が改善したこと等が増収増益に寄与しました。
この結果、当期の業績は、売上高362億20百万円(前期比2.6%増)、営業利益12億70百万円(前期比13.5%増)、経常利益は為替差益29百万円等を計上したことから13億円(前期比11.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は法人税等4億32百万円等を計上し、8憶58百万円(前期比13.3%増)となりました。
2026年6月期の見通し
人材の採用、教育・育成により、
ハイエンドスキル現場技能工の増員を推進
国際通貨基金(IMF)が2025年7月29日に改定した世界経済見通しで2025年日本の経済成長率の見通しを、前回4月発表時より0.1ポイント上方修正し0.7%、世界全体の経済成長率の見通しを前回4月発表時より0.2ポイント上方修正し3.0%としております。また、アジア開発銀行は2025年7月23日に発表した「アジア経済見通し2025年7月版」で、2026年のタイの成長率見通しについて、前回4月発表の見通しから1.3ポイント引下げ1.6%としました。
このような環境下、平山グループの今後の見通しにつきましては、受注単価の引き上げが進んでいることや新卒の配属が順調に進み生産に寄与し始めていることから、着実な進展を見込んでおります。さらには、引き続き積極的な人材採用を進めるとともに、特殊技能工である設備保全士や半導体関連技能者等の教育・育成により、ハイエンドスキル現場技能工の増員を進めてまいります。
以上を踏まえ、2026年6月期の連結業績予想は、売上高377億70百万円(前期比4.3%増)、営業利益13億41百万円(前期比5.6%増)、経常利益13億49百万円(前期比3.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8憶83百万円(前期比2.9%増)を見込んでおります。