特集1 トップメッセージ
2019年6月期の業績
堅調な受注と値上げ効果等により増収増益を達成いたしました
米中貿易戦争の影響が顕在化し、企業景況感の足踏みが鮮明になる一方で、各産業における人手不足感は極めて強くなっており、よりよい賃金や待遇の職を探す人材の動きが活発になっております。
このような環境下、当社グループは、期首に買収した食品製造業への派遣及び小売店舗請負に強みを持ち景気影響を受けにくいFUNtoFUN株式会社が連結に加わったことや、既存インソーシング・派遣事業において、医療機器、輸送用機器、住設関連、食品関連分野等を中心に、受注が引き続き堅調に推移したことから大幅な増収となりました。利益面では、FUNtoFUN株式会社ののれん償却費や翌年度の成長のための積極的な支出を堅調な受注と値上げ効果等により吸収し、経常利益、当期純利益は増益を確保しました。
この結果、当期の業績は、売上高208億41百万円(前期比53.3%増)、営業利益2億2百万円(同5.7%減)、経常利益2億45百万円(同14.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は消費税等簡易課税差額収入が特別利益として発生したことから3億64百万円(同4.8%増)となりました。
2019年6月期の連結業績
2020年6月期の見通しと今後の成長戦略
お客様の利益増大に貢献しつつ、持続的成長を目指してまいります
労働人口の減少を背景に有効求人倍率は高止まりし、人手不足が常態化するものと予想しております。請負・派遣サービス市場においても、新たな仕組みの構築やIT、AIを活用した省人化へのコンサルティングなど様々な人材にまつわる需要が増加するものと思われます。
こうした中で当社グループは、①新規事業と既存事業の融合による高付加価値サービスの創造、②サービス事業顧客の拡大、③エンジニア派遣の領域拡大に伴う高付加価値人材の育成と多様な人材採用、④外国人労働者の受け入れ管理受託サービスを全職種で展開、⑤国内の人材ビジネスパッケージの海外への横展開、等に取り組むとともに、事業運営体制の最適化や事業投資による成長、ブランド力の向上を図り、持続的成長を目指してまいります。さらに、グループ各社のコンプライアンス経営を担保すべく、ホールディングスによるガバナンスを強化してまいります。
これらの取り組みにより2020年6月期の業績は、売上高240億円(前期比15.2%増)、営業利益3億円(同48.4%増)、経常利益3億円(同22.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4億円(同9.6%増)を見込んでおります。