特集2 平山の挑戦
現場の改善力、人材の育成力、ノウハウの蓄積によって、社会的な課題や顧客ニーズに応え、
ものづくり支援オンリーワン企業として、新たな価値を創造 してまいります。
需要の拡大に応え、国内拠点の拡充を加速
株式会社平山は全国に新拠点の開設を加速し、ネットワークの拡充を進めています。2022年は1月に福島県郡山市、2月に福井県福井市、福岡県福岡市、愛知県名古屋市、3月に大阪府堺市、6月に神奈川県厚木市に新拠点を開設し、国内25拠点となりました。24拠点目となった堺営業所は大阪府で2拠点目となります。大阪支店の在籍者が、2021年1月時点と比較して倍増したことに伴い、臨海工場地域の堺市に新拠点を開設しました。事前研修や集合研修の要望が多数寄せられたため、研修センターも併設しました。
平山では、2020年後半より、自動車・医療機器関連の需要増加に伴い、新規受注が倍増しました。今後も旺盛な需要の継続が予想されることから国内拠点の拡充に取り組み、2022年6月期の6拠点開設に加え、2023年6月期には5拠点の追加を予定しています。
スタートアップ企業と外国籍エンジニアをつなぐ支援を提供
株式会社平山は、外国籍エンジニアに特化した転職支援サービス「ARIGATO-WORK(ありがと わーく)」を2020年8月より提供しています。2022年5月には、平山が共同企業体「Shibuya Startup Deck(シブデック)」に正会員として参画し、渋谷区で起業する外国籍スタートアップ企業を対象に、「ARIGATO-WORK」を通じて、人材紹介の取り組みを開始しました。
多数のスタートアップ企業が集まる渋谷区は、産官連携でスタートアップの育成を支援するチームとして、2020年11月に共同企業体シブデックを設立しました。平山は、渋谷区と連携し、シブデックを通じて「外国籍エンジニアの採用」を利用するスタートアップ企業を支援するとともに、シブデックの人材部会に参画し、組織の垣根を超えた交流を提供してまいります。
非技術系人材を独自の教育・研修でエンジニアとして育成
技術者派遣市場は2020年度比で、22年度が117.1%の1兆2,200億円、24年度は127.6%の1兆3,300億円になると予測されています(矢野経済研究所「人材ビジネスの現状と展望2021年版」より)。約7割の企業が技術者の採用計画数を満たせなかったとの調査結果も出ています(リクルートエージェント「21年上半期の中途採用充足状況」より)。
こうした中で株式会社平山は、顧客ニーズの高まりにより、専用の「設備保全エンジニア」募集サイトを2021年夏に開設しました。未経験者を対象に、約1〜2カ月の研修で技術者へ転換し配属を実現しています。2022年4月からは新卒者も対象に加え、機械等に興味のある未経験者を独自の教育・研修システムにより、エンジニアとして育成します。平山は、「設備保全エンジニア」から採用した人材を2020年12月から2022年6月まで大手製造業17社へ配属し、エンジニア不足に対応しています。
「工場の立ち上げ支援」トータルサービスを提供開始
株式会社平山は、これまで国内外40カ国、150社以上の工場生産性や品質改善、コスト削減を支援してまいりました。こうした実績を背景として、2021年10月より、「工場の立ち上げ支援」を始め、さらに2022年4月からは、そのトータルサービスの提供を開始しました。
本サービスでは、新工場建設の経験豊富な当社の技術者が、設計・建築の段階で専門業者からの提案を精査し、工場仕様、環境評価、面積生産性などを詳細にわたり指南します。TPS(トヨタ生産方式)に基づいた生産性の高いレイアウト設計や構内物流整備など、生産準備を支援するとともに、リアルタイムで現場が見える生産管理システムを構築し、要員確保から早期の生産立ち上げを実施します。加えて、継続的な改善活動に至るまで、専門家と実行部隊によるトータルサポートを提供します。製造業の人材サービスを主力とする平山の強みを活かし、現場で働く最適な人材の導入までを請け負う新しいサービスです。
製造業の生産拠点の国内回帰が進展する中で、建設支援・設備・保守・人材導入までトータルで請負う新サービスによって、社会的な課題解決を支援してまいります。